納豆ってすごい!

納豆ってすごい!

ねばねばで臭くてしょっぱいあいつ・・・そう、納豆です!納豆は日本を代表する発酵食品と言えると思いますが、嫌いな人も結構多いですよね。ねばねばして食べづらいし、なにより臭い。その臭さは世界の臭い食べ物トップ10に入るほどです。納豆嫌いな外人に言わせると、納豆は「濡れて汚れた靴下の匂い」なのだとか。日本では逆に汚れた靴下が「納豆の匂いがする!」と言われますよね。ですが一度虜になってしまうと、もうその魅惑の食材からは逃げられないと言うほど美味しいのも確かです。現に外国人でも好きな人は毎日でも食べたいと言うほどです。好き嫌いがはっきり分かれる食材ではありますが、実は納豆には健康や美容にいい成分が沢山入っているんです。納豆という食材ひとつで、肌の調子を整えたり、お腹の具合を良くしたり、血液をサラサラにしたりといろんな効果が期待できます。日本が誇る健康食品「納豆」を徹底解明したいと思います。

納豆ってなに?

納豆は大豆を「納豆菌」によって発酵させて作る食品です。日本の食卓には欠かせない定番アイテムの一つで、日本全国の食品売り場で簡単に手に入れる事ができ、現在多くの日本人に食べられています。納豆というと茨城県の水戸が有名ですが、他にも福島県や秋田県などの東北地方や北関東では郷土料理としても親しまれています。主な栄養成分はたんぱく質、脂質、カルシウム、鉄など、大豆と同じ栄養を含んでいます。大豆は栄養豊富な食材ですが、生のままでは硬くて消化されにくいという欠点がありました。納豆はこの大豆の欠点を、納豆菌による酵素分解の働きで解消してくれています。さらにこれに加えて大豆には少ないビタミンB2も多く含んでいるのが特徴で、このビタミンB2は脂質代謝に欠かせない成分なのです。また、納豆特有の成分として知られているのが「ナットウキナーゼ」です。これは大豆を納豆菌で発酵させて初めて生まれる酵素なので、大豆には含まれていないのです。納豆菌はさらに、ビタミンK2という有効成分も作り出します。ビタミンK2はカルシウムを体内に取り込むのに使われる栄養素です。このように納豆は、大豆の良さを残しつつ、更に体にいい栄養素をプラスした凄い食材なのです。

納豆の誕生秘話

現在の納豆は弥生時代に作られたと考えられています。大豆をはじめとする豆類の栽培が始まった弥生時代には、素焼きの土器で調理が行われていました。しかし、硬い大豆を柔らかく煮るほど土器には強度が無かったため、短い時間でもなるべく柔らかくなるようにと予め大豆を叩いて潰してから煮るという方法がとられていました。弥生時代の竪穴式住居は、家の中に炉があり、床には藁や枯れ草が敷き詰められていました。そのため納豆が発酵するのに最適な温度と湿度が自然に保たれており、藁の上に落ちた煮豆が発酵し、偶然「納豆」となったと考えられています。しかし納豆の起源や時代背景については様々な説があり、定かにはなっていません。大豆は既に縄文時代に伝来しており、稲作も始まっていましたが、納豆の起源がそのころまで遡るかは不明です。

納豆の販売形態

主にスーパーマーケットやコンビニエンスストアなど、冷蔵施設を備える食品売り場で広く取り扱われています。納豆の生産量日本一の茨城県や東京都には納豆の自動販売機もあります。埼玉県川越市や茨城県などでは土産物として販売している場合もあります。かつては「納豆売り」と呼ばれる行商人が納豆を売り歩く振り売りなども盛んに行われていました。売り声は「なっと~なっと~」と語尾をあげるものでした。藁で包んだ納豆や薄い木の皮で包んだ経木納豆というものもあります。わら苞納豆は明治時代に東京で派生したもので、経木納豆は大正期以降に作られました。1960年代以降は、流通面で効率的なことから、一般的には発泡スチロール容器が使われています。発泡スチロール容器は積み重ねられる形状になっていて、2~4つを1セットとして売られている場合も多いです。また、納豆を容器に入れたままかき混ぜて糸を引くことができるように、そこに凸凹が付けられているなどの工夫もされています。発泡スチロール容器の普及は納豆の消費拡大に大きく貢献しました。但し、藁に比べると通気性が悪く、また納豆の匂い成分を吸着しにくいため、納豆独特の匂いがこもって強くなる傾向があります。こうした風味の違いや、「自然食品」的なイメージから、一部の高級品や自然志向の商品、土産物では現在でも藁や経木を使う場合があります。

タレとからし

からしと納豆用のタレが付属している商品も多いです。2008年には、ミツカンが新改良の発泡スチロール容器の製品を発売しました。これは同梱のタレを従来の液状袋入りからゼリー状にして容器内の小室に直接注入したもので、納豆とタレ袋を分離するフィルムを無くし、通気性を向上させました。さらに、タレを箸で掴んで納豆に入れ、そのまま混ぜることが出来るため、タレ袋のゴミが出たり手を汚したりすることなく、簡単にタレと納豆を混ぜることができます。ただし、長時間容器を傾けて運搬・保存できなかったり、ゼリー状のタレと納豆との混ざりが悪いなど、欠点があったため、2013年以降は蓋に液体タレを内包させる新方式に変更されています。

納豆好きの地域・納豆嫌いの地域

納豆は、戦国時代において、武将たちの貴重なたんぱく源・スタミナ源となっていました。また、江戸時代には京都や江戸で「納豆売り」が毎朝納豆を売り歩いていました。戦時中には軍用食として、戦後は食糧難の日本を救う栄養食として食べられ、日本に納豆が普及していきましたが、常食とされるには地域によって長く偏りがありました。日本では特に北関東から南東北にかけて消費量が多く、生産量日本一は茨城県、消費量日本一は福島県です。逆に一番消費量が少ないのは和歌山県だそうです。20年程前までは西日本ではあまり納豆は食べられていなかったのですが、技術が進歩して製法や菌の改良によりあの独特の匂いを少なくすることに成功していることや、ナットウキナーゼの健康増進効果がテレビなどのメディアで伝えられるようになり、2000年以降は西日本でも消費量が急増しています。

地域別の面白納豆

  • 納豆汁(東北地方)・・・味噌汁の調味料・具として納豆を加えたものです。納豆のねばねばで味噌汁が冷めにくく、体が温まるため寒い冬によく食べられています。江戸時代には納豆売りが納豆汁用の「叩き納豆」を売っていました。
  • そぼろ納豆(茨城県)・・・納豆に刻んだ切り干し大根を混ぜ、醤油などの調味料で味付けしたものです。そのままお酒のつまみにしたり、ご飯にのせて食べたりします。
  • 干し納豆(茨城県)・・・納豆を天日干しし、長期保存可能にしたものです。そのまま食べてもいいですし、お湯につけてもどしたり、お茶漬けにしても美味しいです。海外へのお土産にも人気です。
  • 塩納豆(高知県)・・・高知県の一部の地域の郷土料理です。納豆に塩と糠をまぶして鉄鍋で炒ったものです。伝統的な製法では市販の納豆の代わりに蒸した大豆を籾殻の中に入れ、糸を引くようになったものを使います。
  • スタミナ納豆(鳥取県)・・・鳥取県中部の学校給食で提供されるメニューです。ごま油、生姜、ニンニクで炒めた鶏のひき肉に納豆を和え、隠し味にタバスコを加えて完成です。
  • 納豆あえ(愛知県)・・・豊田市の学校給食で提供されているメニューです。納豆にチーズとパセリ、醤油、砂糖を加えてよくかき混ぜて完成です。
  • さくら納豆(熊本県)・・・納豆と馬肉を和え、醤油などで味付けした料理です。熊本県では定番だそうです。

海外の納豆

納豆は「世界の臭い食べ物ランキング」などで選出されることも多く、納豆が持つ匂いとねばねばした食感に対して「かなり食べにくい」という苦手意識を持つ外国人が多いのが現状です。ですが反対に納豆を好む外国人も多く、納豆愛好者は増えつつあります。中でも有名なのが名古屋グランパスの監督であるドラガン・ストイコビッチで、彼は納豆に類似した発酵食品がほとんどないセルビア出身にも関わらず、朝食には欠かさず納豆を食べるという熱烈な納豆ファンんとして知られています。また、日系アメリカ人移民の多いハワイ州やカリフォルニア州には豆腐製造業者もあり、納豆も製造販売されているそうです。

納豆を食べて美肌と健康を手に入れよう

納豆が身体にいいのはなんとなくみなさんもご存知のことと思います。では納豆が身体に対してもたらしてくれる良い事とはどんなことなのか、詳しく見てみましょう。納豆には様々な栄養素が含まれています。特筆すべきは納豆にしかない成分「ナットウキナーゼ」です。ナットウキナーゼには血液をサラサラにしたり、血の塊である血栓を溶かしたりする効果があります。血液がサラサラになると血のめぐりがよくなるので、冷え性を改善したりむくみを改善したり肩こりを改善したりするのに繋がるんです。その効果は体内で10~12時間持続するので、もっとも血が固まりやすい就寝前、つまり夕食に納豆を食べるとその効果が発揮されます。また、納豆には美肌効果もあると言われています。納豆に含まれる「ポリグルタミン酸」が肌の水分を保水してくれるため、しっとりすべすべの肌に改善してくれるのです。その保水力はヒアルロン酸の10倍にもなるのだとか。また、納豆に含まれるビタミンB6とB2は、皮膚の再生を促して肌荒れを改善する効果、皮脂が過剰に分泌されるのを抑える効果などがあり、ニキビや顔のべたつきなどで悩んでいる人にもお勧めです。さらに食物繊維が豊富で、胃酸にも負けない納豆菌を持つ納豆は、お腹の調子を整える役割もはたしてくれるため、便秘が改善されて肌荒れが収まったり、ダイエットに繋がることもあります。貧血に悩む人にも納豆はお勧めです。納豆には鉄分が多く含まれているので、貧血予防にもなるのです。他にも納豆には血圧を下げる効果、カルシウムを吸収しやすくする効果、免疫力を高める効果、ホルモンバランスを正常にする効果、抗菌殺菌効果など、様々な効果があります。「納豆食うひと、色白美人」ということわざがあるほど、納豆は良質な栄養源であり、結構にも美容にも役立つ食材なのです。

納豆1パック(45g)に含まれる栄養素

  • ナットウキナーゼ・・・血栓が出来るのを予防し、血液をサラサラにする。
  • 納豆菌・・・整腸作用、美肌効果、風邪予防。
  • たんぱく質(7.4g)・・・筋肉や臓器を作り、体のエネルギーとなる。
  • ビタピンB6(0.11㎎)・・・免疫効果を健全に保つ。
  • カリウム(300㎎)・・・血圧を下げる。筋肉・心筋の活動を正常に保つ。
  • マグネシウム(45㎎)・・・エネルギーの代謝を助ける。動脈硬化を防ぐ。
  • 鉄分(1.5㎎)・・・貧血の予防・改善。立ちくらみ・めまいなどの予防。
  • 食物繊維(3.0g)・・・整腸作用、便秘改善。
  • ビタミンE(0.5㎎)・・・コレステロールを減らす。血行をよくする。
  • カルシウム(41㎎)・・・骨や歯の形成。イライラ防止。
  • ビタミンB2(0.25㎎)・・・肌や粘膜の健康を保つ。